冨山太一 | 自然について 開催中です

『自然について』
もやに包まれたような感覚で、はっきりとはしないが私のそばにある。
それは、言葉や対象、不安、孤独、健康、他者、
森や庭、木、花、雑草、畑、欲求や喜び、時間まで。
あらゆるものがそのもやの中にあって、その景色は人生のようにもみえる。
だからそのままでも良いのかもしれないが、もう少しその中へ入っていき、 知ることができるものがあると思っている。
私は2020年頃から森づくりをはじめた。
それまでも、庭や畑を愉しみながら、その空間をはぐくんできた。 どれも変化していく過程に身を置き、眺め、多少の手入れをしながら関わろうとしてきた。 目の前の自然が進んでいこうとする方向と、私の中に浮かぶ理想のようなものとの間で、 できることと、しな くてよいことについて考えてきた。
自然という言葉から、山、川、海、森、そこに生きるものを思い浮かべる。 だがあるときふと、そこには自身をふくめていない気がした。 それらも、人も、単一で世界に存在することはできない。 光や影、石や鉱物、土、空気、水。風がぬけていく。
それらを含んだいくつもの空間が、関係を少しずつ変えながら循環し、生きてきた。 さまざまに異なる大小の空間は、複雑なまま存在し、世界をつくっている。 人の世も、そこにある。
そんなあらゆるものを自然として、またそこに自分自身をふくめて、 「自然について」考えていくことはできないものだろうか。
冨山太一
冨山太一
1986 年、北海道士幌町生まれ。
2009年、武蔵野美術大学中退。北海道池田町在住。 絵画、彫刻、写真作品などを制作する傍ら、十勝の広葉樹の森で森づくりをおこなっている。
主な展覧会に、個展「ORIGENES: (CUBA4)」( brew gallery、2025)、個展「Cuba Revolver 3」 (廊 - KOHBUNDO、2019)、グループ展「写真新世紀東京展 2006」(東京都写真美術館、2006)など。
出版に、『ORIGENES: (CUBA4)』( 2025)、『新しい天使 ‒ Angelus Novus』(蒼穹舎、2026)など。
Instagram:taichi_tomiyama




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