久保綾乃展 よろむし、立つ。本日から彼女が選ぶモチーフは小さく、儚く、そして必ずしも美しさをまといません。 本展示の白眉とも言える鉛筆デッサン作品「群蟲」に表されるのは、何処かへと向かうガガンボの群れ。「大蚊」または「カトンボ」とも呼ばれる昆虫を、7枚組のパネルに作家は一匹一匹と描き出して見せました。...